札幌市営地下鉄の特徴

札幌市営地下鉄の1番の特徴は【さっぽろ方式】と呼ばれる駆動方式で、水平に配置された1対のゴムタイヤで中央にある1本のレール(案内軌条)を左右から挟みこみ、案内軌条の両側にある走路上を、別の垂直に配置されたゴムタイヤで走行するというものです。外国を見ればゴムタイヤを用いた地下鉄は、パリやメキシコシティにもあります。でもそれらの駆動方式は通常の鉄道と同じなのに対し、【さっぽろ方式】はモノレールに近い世界でも珍しい駆動システムになります。
もう1つの特徴は、かまぼこ型の【シェルター】と呼ばれる屋根の存在です。この【シェルター】が設置されているのは地下鉄が地上を走る、南北線南平岸〜真駒内間のみで取り入れられていて、線路をかまぼこ型の屋根ですっぽり覆う事により、雪が原因で運休することがないようにしています。

札幌の地下鉄の開通経緯

1971年に札幌で開催されるオリンピック(1972年2月)に合わせ、積雪時期の交通渋滞に悩まされていた札幌の街を整備し、札幌オリンピックの輸送手段とすることを目的として札幌市営地下鉄は開通しました。札幌の地下鉄がゴムタイヤを用いた【さっぽろ方式】にこだわった理由は、地下鉄開通後に路面電車が廃止されることを予想して、路面電車の機能も持たせるためでした。それは数百メートル程度の近距離にある電停での発進、停止には鉄輪よりゴムタイヤの方が有利とする考えがあったためです。当時、地下鉄にゴムタイヤを用いた前例は無く、国内ではじめてのものとなるものでした。工事開始前から懸念されていた収支はバブル期以降、心配されていた通り赤字経営になっています。


             
          日本の地下鉄・車両めぐり

さっぽろ方式のメリット・デメリット

札幌の地下鉄をゴムタイヤを用いた【さっぽろ方式】にしたことで、当初考えられていたようにメリットはありますが、予想外のデメリットも発生しています。
メリットは、加速・減速性能や急勾配の登坂に対しても優れていて、自動車と同じよう乗り心地がよく騒音が少ないなどがあります。
デメリットとして、ゴムタイヤであるがため磨耗が激しく、メンテナンスに費用がかかります。車両が札幌市営地下鉄の独自規格のため、設計・製造に関するコスト削減が難しく、中古車両の売買はできません。路線延長時に必要なトンネル建設費用が、必要断面積が大きいため割高となります。札幌市営地下鉄の原因の最大のものがこの建設費となっています。現在では鉄輪の加速・減速や急勾配での性能も向上しているため、ゴムタイヤを用いた【さっぽろ方式】の最大のメリットの意味が弱くなっています。

Copyright © 2008 札幌の地下鉄